それでも夜は明ける

 

感想

話は実話とのことで奴隷解放前の自由黒人が騙されて奴隷として売り飛ばされて、どうなるか?というもの。

はじめは、まあ見なくても分かるような脚本だろう程度の期待しか持たなかったのですが、実際はとても面白く釘付けになって観ることができました。

奴隷売買とその奴隷の生活などをここまで描いた映画は私の不勉強もあるのだけど知らないです。

実際に奴隷を売るのに素っ裸にして並べるとか女奴隷の子供を売買のためにバラ売りするとかを映画として見たのは自分としてはこれが初めて。

パッツィって女奴隷は主人に犯されるわ、女主人に嫌われるは理不尽にもほどがあって気の毒過ぎ。

でも綿花詰みしなくていい女奴隷もいたりして、それなりに複雑な奴隷世界なのがわかりました。

 

主人公の男が農場でゴスペルを歌ってグッとくるシーンがとてもよかったです。

ジャンゴというタランティーノの黒人が活躍する映画があったのが記憶に新しいのだけど、それが奴隷黒人が主人公のエンターテイメントならば、この映画はドキュメンタリーの風合いがあります。

タランティーノのような劇的な表現はないですが、ただ前述したようなエグいが多分現実にあったことの描写があり釘付けでした。

 

アメリカって本当にいかがわしい国で石油を巡って中東で酷いことしたり冷戦時代とかも酷かったのだけど、こういう奴隷解放を押し進める理想主義的な側面もあって、一筋縄ではいかない国だなあと思いました。

馬鹿にするのは容易いが尊敬する面もあるし、民主主義を世界に広めるのだ公言する資格のある国とも言えると個人的には思います。感想