感想

実話ベースだそうです。これは辛い。

どこの国のどんな理由の戦争でも、必ず起こる女性への一方的な暴力。そこから引き起こされる悲劇。

心底許しがたい行為だけれど、その怒りはひとまず置いといて。

 

厳格な修道院長は、ことが公になれば彼女たちの恥が晒されるだけでなく(被害者が恥と思わなければいけない時点でそもそもおかしいのだけど)、修道院が閉鎖されてしまうことを怖れて、なんとか内密におさめてしまいたいと思っている。

良くも悪くも信仰に凝り固まり融通の利かない院長ではあるけれど、すでに初老とおぼしき年齢のこの院長でさえ被害者であるという事実をつきつけられると何も言えないです。

しかしそれでもやっぱりこの院長が信仰を理由におこなったことは無宗教の人間からしてもゆるされることではないでしょう。

 

修道院長を補佐するシスター・マリアは、最初はクール系で院長と同じく信仰ガチガチの石頭かと思いきや、次第にマチルドを信頼し打ち解けていきます。

このシスター・マリアとマチルドの友情がとてもいい。

 

終盤は、とってつけたような急展開でうまく運び過ぎのような気もしたけれど、とりあえず一種のハッピーエンドであり救われました。

こういう内容ではありますがとくにフェミニズムに凝り固まったメッセージはなく、宗教批判でもなく、要は気の持ちよう、最悪な状況でも打開できることもあるというポジティブな内容だったと思います。

映像と、シスターたちのうたう聖歌がとても美しくて心洗われました。感想