ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ

 

感想

マクドナルドを世界有数の外食チェーンに押し上げた男、レイ・クロックの伝記映画です。

しかしこの映画は決してレイ・クロックを英雄として描いているわけではなありません。

ミルクセーキの機械を売るセールスマンだったレイは、まとめて5台の注文が入っていることを知ります。

一体どんな店なのかと行ってみたところ、マックとディックの兄弟が経営するハンバーガー店「マクドナルド」がありました。

合理的な流れ作業のシステムや、メニューを単純化するなどのコスト削減・高品質という革新的なコンセプトに勝機を見出したレイは、壮大なフランチャイズビジネスを思いつき、兄弟を説得、契約を交わすのです。

野心家で、自信家でもあったレイには勝算があったが、契約のためにいくらハンバーガーを売ってもレイに入る収入だけでは新規出店に限界が来ます。

やがてその野望はマクドナルド兄弟との全面対決を迎えることになるのです。

レイ・クロックとマクドナルド兄弟の顛末は本作だけでなく様々な所で述べられているので、調べることは可能です。

最終的にはレイが兄弟から商権を買収する形で決着がつきます。

その事実を見ても、レイ・クロックを聖人としては描いていません。

しかし、マイケル・キートンの怪演もあって単なる悪役にもなっていないのです。

深夜、誰もいなくなった店の周りを黙々と掃除するシーンなど、彼がどれだけ愛情を注いで店を盛り立てようとしていたのかがわかります。

レイはフランチャイズ化でどんどんチェーンを広げようとするわけですが、それはいいものを広く安く提供したいという思いからなのか、自らの虚栄心のためなのか、金儲けのためなのか、後半に行くに従ってどんどん曖昧になっていきます。

そこは見る者の判断に委ねようということなのでしょう。

一番興味深かったのは商権を買収した後、兄弟がレイになぜウチの店じゃなければならなかったのかと聞くシーン。

答えは映画を見てほしいのですが、日本では生まれない発想や文化の違いを感じました。感想